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可能性無限大!? 子育てにも使える「ついやりたくなる」を作る仕掛学

おはようございます。川井未来です。 

突然ですが、この絵本をご存じでしょうか?

 

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ビル・コッター作 【ぜったいに おしちゃダメ?】 

という子どもたちの大好きな絵本です。 

本にボタンがあって、「絶対に押しちゃダメ」と書いてあると、「押したらどうなっちゃうんだろう?」 と大人でもついつい押したくなっちゃうもの。 

今回は、ついついやってしまう。そんな人の行動を変える仕掛けを対象にした新しい学問分野【仕掛学】についてお伝えしたいと思います。 

仕掛学って? 

仕掛学なるものを知っていますか? 

仕掛学とは、大阪大学の松村真宏(まつむら なおひろ)教授が提唱する、人間の行動をついやりたくなるように変える「仕掛け」を対象にした新しい研究分野だそうです。 

ここからはその仕掛けの一例をご紹介します。 

例1:ついついゴールしたくなるゴミ箱。 

普通のゴミ箱の上にバスケットボールのゴールを設置すると、ゴミをシュートしたい気持ちが働き、その結果隣に並べられた普通のゴミ箱に比べ、1.6倍の人がゴール付きのゴミ箱を利用したんだそうです。 

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出典:松村ゼミ
例2:ついつい並べたくなるファイルボックス。 

机や棚に置いてあるファイルボックス・・出し入れしている間に順番が変わったりと乱雑になりがちですよね。 

順番に並べたくて、ここではテープで斜めに線を入れる仕掛けを。テープのラインを揃えたい、という心理が働き、その結果キレイに並べられるようになったそうです。 

出典:松村ゼミ 
例3:ついつい的を狙いたくなるトイレ 

汚れがちな男子トイレ。 

飛び散りが少なくなる場所に、的になるシールを貼ってみると・・・ 的に当てたくなる心理が働き、その結果、 飛び散りが少なくなり、トイレが汚れにくくなったそうです。 (オランダの空港のトイレではトイレの飛び散りが80%も少なくなった という報告もあるそうです。) 

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出典:松村ゼミ 
例4:ついつい手を入れたくなるライオンの口消毒液 

ライオンの口の中に、センサー式のアルコール手指消毒器を設置して、置いたところ 手を入れてみたいという心理が働き、その結果、消毒器の使用率が上がったとか。 

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出典:松村ゼミ

いかがですか? ついついやってしまう・・には、こうした人間の心理を利用したワケがあったんですね。 

仕掛けの定義 

仕掛学の“仕掛け”とは、『ついしたくなる』ように、間接的に伝えて、結果的に問題の解決をする というものです。 

この仕掛けには定義があり 

  1. 公平性
    仕掛けをすることで、誰も嫌な思いをしない、不利益を被る人がいないこと 
  2. 誘因性
    仕掛けによって、行動を強要するのではなく、自分からやりたくなること 
  3. 目的の2重性
    仕掛ける側の目的(解決したい問題)と仕掛けられる側の目的(行動したくなる理由)が異なること 

この3つを持つものを仕掛けとしているそうです。 

例えば、例①のゴミ箱の例であれば、 

  1. の公平性では、バスケットゴールを仕掛けることで、嫌な思いをする人はいないですよね。 
  2. の誘因性では、バスケットのゴールに向かってゴミを入れるのは、強要されているわけではなく、自分からやっています 
  3. の目的の2重性では仕掛ける側は、ゴミを捨てさせたいという目的、仕掛けられる側は、ゴミをシュートしたいという2つの異なる目的があります。 

日常にある仕掛け 

この他にも パン屋さんの前を通ったら、パンの焼けるいい匂いがして、買うつもりがなかったのについ買ってしまう。電車の座席にくぼみがついていて、そこに座るようになっている。これらも仕掛けのひとつなんだそう。 

私は先日、こんなものに出会いました。 秋葉原の駅の階段の前に貼ってあったこんなポスター。 

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「ふーん、スクワットねえ」 と思っていると、目の前の階段には…

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なんと、カロリーが書いてあるではありませんか! 

いつもはエスカレーターばかり利用してしまいますが、万年ダイエッターの私としては、つい階段を選んでしまいます! 

これも、仕掛けですよね。まんまとハマってしまいました。日常を、違った見方をしてみると、新たな仕掛けを見つけることが出来そうですよね 

子育てにも使える?? 

これって、子育てにも使えるところが、沢山ありそうですよね。 

子どもに「片づけなさい」「勉強しなさい」といくら言っても、子どもは右から左へ聞き流す・・・。 なかなか、親の気持ちは届かず思うようには動きません。思春期になればなおのこと。あまりのやらなさっぷりに、こちらもイライラばかりしてしまいます。 

みなさんもこんな経験はありませんか?子育て中のママ達から、『そうそう!!』と聞こえてきそうですが、我が家の子供たちも例外ではありません。 

子どもは、やる気が起きなければ、なかなか行動にうつせません。そう、子どもに行動してもらうためには、 「楽しそう」「やってみたい」と思わせて、やりたくなるように仕向けることが大切なんです。 

まさに、この仕掛学ですよね。 

バスケットゴールのゴミ箱を、ごみ箱ではなくおもちゃ収納にしてみたり。 片づけにゲーム要素を取り入れたり。 お手伝いをしてほしかったら、ママが楽しそうにやってみたり。洗濯だったら、Tシャツを一瞬でたたむ方法をやってみせたり…可能性は無限大!! 

自分もやってみたいと思ってくれる、叱らなくても、子どもが楽しく動いてくれる、子供の“ついやってしまう”を引き出すことが出来る仕掛けを皆さんも考えてみてくださいね。 

上手くいくための秘訣は、「たくさん失敗すること」だそうです。 たくさん失敗してOK!挑戦し続けることが成功への近道になるそうですよ。 

ちょっとした仕掛けで、毎日が快適に、ちょっと素敵な日々になりますように! 


川井 未来

元片づけ下手でちょっとズボラ。だからこそ、どんな人でも”ラクに快適に”暮らせるコツがお伝えできると思っています!

ブログ:https://ameblo.jp/xao1834/

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