子どもと一緒に選ぶランドセルの最高の手放し方
おはようございます、天田真帆です。
春は出会いの季節。新生活の始まりとともに、必要になるもの、そしてお役目を終えるものもありますね。
我が家では小学校を卒業した娘のランドセルがそれに当たります。
私の両親から贈られたランドセルは、1度も壊れることなく役目を果たしてくれました。 小学生の大荷物を6年間ほぼ毎日受け止め続けるランドセルの丈夫さは素晴らしいものですね。
時折びっくりするような置き方をされながらも、まだまだ綺麗な娘のランドセル。色々な思い出が詰まっていますが、保管するにはスペースが必要ですしずっと手元に置いておくわけにもいきません。
今日は、我が家で候補に挙がっているランドセルとのお別れの仕方についてご紹介します。

◾️手放し方を決めるのは、持ち主である娘
ランドセルの手放し方を調べてみると、大きく5つあることが分かりました。
- リメイクする
- 寄付する
- 譲る
- 売却する
- 処分する
選択肢があるのは嬉しいところですが、どの方法が最善なのかと考えるとちょっと迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
娘は大のランドセル好きで、買い物の途中にランドセルコーナーを発見すると今でも見に行くほど。もちろん、自分のランドセルにも思い入れがあります。
使わなくなったランドセルの保管や管理、手放す際に作業を行う担当は主に私になりますが、持ち主はあくまで娘。本人が納得しない形の手放し方を選ぶことは出来ません。
流石丈夫なランドセル。ポーンと放り投げられたり、上に座られたり…子どもの驚く様な使い方をされることもありましたが、6年間使った今も、型崩れもほつれもなく綺麗なままです。
娘の気持ちとランドセルの状態を考えると、我が家に合いそうな選択肢は①のリメイクか②の寄付になるので、この二つに絞って調べてみることにしました。
◾️リメイクして思い出を生活の中に活かす
ランドセルの手放し方を考え始めた当初、私はリメイクすることを想定していました。娘が小学校に入学したての頃、ミニランドセルへのリメイク記事を見かけたことを覚えていたからです。
いざ自分たちが検討するに当たり、どんなリメイクアイテムがあるのか調べてみたところ、その豊富さに驚きました。
- ランドセルの形で残しておきたい方に
ミニランドセル (4分の1サイズから手のひらに収まるコンパクトなものまであり、オルゴールをつけるバージョンも!)

- 日常の中で活用したい方に
長財布・二つ折り財布・パスケース・コインケース・スマホケース・ブックカバー キーケース・ペンケース・小物入れ・名刺入れ・キーホルダー・バッグ・ポシェット
- ちょっとインパクトのある形で残したい方に
時計(カバー部分を一枚まるっと使ったものはインテリア性も抜群!)

- 思い出と共に長く楽しみたい方に
フォトアルバム(小学生時代の写真を納めながら、触れる機会も少ない為保存性抜群!)
また、スタッフ鈴木から紹介してもらったのは、イスやスツールへのリメイク!ランドセルを使った本人だけでなく、家族で使えるのも嬉しいところ。
アイテムによって価格やリメイクにかかる期間も様々。 活躍するシーンを想い描きながら、じっくり選びたいですね。
リメイクの際に注意が必要なのがこちらです
- リメイクアイテムによって他の革をプラスする可能性もあること
- 状態によって使えない(リメイクできない)こと
- べたつきや腐敗、割れ、こすると表面が剥がれ落ちるものはリメイクの際に破損してしまう恐れがある為加工が出来ないとのこと。また、硬い革の場合、リメイク時にひび割れが生じることもあるようです。
- 使われなかった部分の返却について
お店によっては追加の送料を負担することで返却してくれるところもありました。
この他にも、細かい点は依頼先によって異なるため、気になることは事前に確認しておくと安心です。
リメイクして作られるアイテムだけでなく、どの部分の革を優先して使ってもらいたいか、残った部分をどうしたいか。また、大きく一つ作りたいか、手元と贈ってくれた親戚にも届けたいか。
どんな形で残していくのか、選ぶ楽しみがあるところもリメイクを選ぶ大きなメリットですね。
◾️まだ見ぬ誰かにバトンを渡す『思い出のランドセルギフト』
ランドセルの寄付の方法もいくつかありますが、中でも私が気になっているのがJOICEF(ジョイセフ)の『思い出のランドセルギフト』。

2004年から続く「思い出のランドセルギフト」は、日本の子どもたちが使い終えたランドセルをアフガニスタンの子どもたちに贈るプロジェクトです。
女の子の2人に1人が学校に通えず読み書きのできない女性が多くいる状況の中で、子どもたち、特に教育の機会に恵まれない女の子の就学を支援している活動です。
学校の授業で『国境なき医師団』について学んだことで、海外について少し興味が出てきている娘には、自分と同年代の世界の女の子たちの状況を知ることも大きな気づきがあるのではないかと思っています。
参加の方法は1800円の海外輸送費を寄付し、倉庫宛にランドセルを送れば完了とシンプル。送料は自己負担となります。
こちらはランドセルの中に新品の学用品(鉛筆・ボールペン・ノート・下敷き・消しゴム)を入れて送ることもできるため、手元にある未使用のものを役立てることもできます。
贈るランドセルの色や使用年数は問わないとのことですが、参加するための注意点は大きく3つ。
- 破損・劣化していないこと
- 豚革製品は宗教上の理由により対象にならないこと
- お守りや防犯ブザーは外しておくこと
破損が激しいものや豚革製であった場合、選別後に経費をかけて廃棄することになるとのこと。しっかり確認して気持ちよく贈りたいですね。
ジョイセフのホームページには、ランドセルを受け取ったアフガニスタンの子供たちの声と贈った日本の子供たちの声が掲載されているため、我が家は春休みに娘と読み込む予定です。
そのほかにもたくさんのNPO法人等がランドセル回収を行なっています。イオングループでは、期間限定で「思い出のランドセルギフト」と提携。店頭に持ち込みでランドセル回収を行ってくれます。もちろん、海外だけでなく日本国内の必要な方の元に届けられるものも。寄付先からお子様が納得できる活動を支援してみるのもいいですね。
『片づけ』というと、減らすこと・手放すことを想い描かれることが多いですが、片づけは『選ぶこと』です。
小学校を卒業した子供たちにとって、6年間使ったランドセルのその先を考えることは、選ぶ力を育むとても大きな機会になるのではないでしょうか?
ぜひお子さまとじっくり話し合いながら、ランドセルとの最高のお別れの仕方を探してみて下さいね。
毎日が快適に、ちょっと素敵な日々になりますように!

天田 真帆
家族に寄り添う収納アイディアが好評!
クローゼットオーガナイザー・骨格スタイルアドバイザーとして、ファッションから暮らしを彩るアドバイスをお届けしている。

