【自分と違う考え】多様性が求められる今必要な、受け止め方
おはようございます!こせき みほ です。
新年度が始まり、新しい環境や人との出会いがあった方も多いのではないでしょうか。そんなたくさんの方と出会い知り合う中で、多様な考え方に触れる機会も多く、戸惑った経験はありませんか?
自分と違う考え方に出会った時、皆さんはどんなふうに考えていますか?

■いろんな考え方があっていい
「多様性」という言葉を耳にする機会が増えました。いろいろな種類や傾向があるという意味を持つ、多様性。つまり、考え方も人それぞれということ。
いろんな考え方があっていい。それはもちろんそう!
いろんな考え方があった時に、自分と違う考え方をどう受け止めるのか? 実は、この受け止め方がとっても大事なんです。
■違う考え方をどう受け止める?
ある人の考え方を知ったとき、それは氷山の一部しか見えないように、感じていることや考えていることの一部の可能性が大きいです。
例えば、 スーパーでダダをこねている子どもを見て思うこと。
A「しょうがない。子どもってそういうものだよね」と思う人もいれば、
B「うるさいな、早く静かにしてくれないかな」と思う人もいるでしょう。
どちらも感じたことなので、それ自体に良い悪いはありません。 それぞれに、その人の状況や信念、価値観などの考え方が隠されています。
A「しょうがない。子どもってそういうものだよね。」
その根底にある考え方は・・・
- 子供はそういうものだからしょうがない。
- 自己表現ができるのも大事!
- 駄々をこねるということは、親に甘えていることだから良い事だと思う。
- 懐かしいわー、この頃のうちの子かわいかったなぁ。
- うちの子も同じことするわー、わかるわー、お疲れ様!!
B「うるさいな、早く静かにしてくれないかな」
その根底にある考え方は・・・
- 公共の場では静かにするべきである。
- 子供は大人の言うことを聞くべき。
- わがままは言ってはいけない。
- 今具合がわるいので泣き声が響いてツライ。
どちらの考えや価値観、それ自体に良いも悪いもありません。 大切なのは「表面の言葉や対応だけでは分からないものがある」ということです。

■全てを分かり合えなくて当たり前
その人の考え方について全てを理解し同意しようとするのは困難なこと。
なぜなら、あなたはその人ではないから。 今まで歩んできた人生も、環境も違う。全く同じ人はいませんね。
自分の考えを一方的に押し付けてしまっては、相手の考えを無視することになります。 また、相手の考えを自分と違うものとして遮断してしまうと、交流がなくなってしまいます。
相手の考えに対して、全面的に同意することはできなくとも、コミュニケーションをとることで相手のポリシーを尊重する・あなたはそう考えるんだねと受け止めることができます。
スーパーで駄々をこねる子どもに「うるさいな」と感じている人も、子どもに対してあれこれ対応している保護者の姿をみるうちに状況を理解し、ムカムカした気持ちが収まり、考えが変わるかもしれません。
また、同じ人でも経験によっても考え方が変わることも。それによって共感できるタイミングが今後あるかもしれません。
例えば、先のスーパーでダダをこねている子の話。

子育ての経験がまだない20代の私は断然B「うるさいな」でした。なんで静かにできないのか?とさえちらっと思っていました・・・。しかし、実際に子どもを育ててみるとA「しょうがない。子どもってそういうもの」の考えに変わりました。
■親子・家族でも同じこと
家族・親子でも全く同じ考え方・価値観をもっているとは限りません。
子供と一緒にいると、どうしてそんなことにこだわるのか?どうしてそれがとっても大事なのか?どうしてそれをしないといけないのか?と、理解に苦しむことが出てきます。
ずーっと蟻を見つめていたり(もうそろそろ帰ろうよー)
毎日石を持って帰ってきたり(また?それ、アスファルトのかけらだよ・・・)
絶対にこのスプーンじゃないといや!(口に入るところの形同じですけど!!)
などなど。
私たちは子供自身ではないので、子どもの気持ちを完全に理解することは難しい。
しかし、わからないからといって子どもの気持ちや考え、感じたことを無視して、大人の都合を押し付けていいことにはなりません。 また、夫婦では育った家庭も環境も違うので、大人同士でも考え方の違いがたくさんあるのも大きく頷けるところです。
子どもが大事にしたいこと、パートナーが大事にしたいこと、こだわりたいことが何なのか観察して、想像して、尊重してみませんか。 全部まるごと受け止めることができなくとも、きっと妥協点を見つかります。
例えばうちの場合は、毎日石を持って帰りたがるので「毎日1個だけ」お持ち帰りOKとしています。
■家族も多様性があっていい

私達の気持ちを子どもにも理解してもらいたい、と話すのもアリ。 お母さんは自分とは違う考えを持っている。でも家族として一緒に過ごしている。
これって、学校や社会に出たときに様々な考えをもつ人と一緒に過ごすための第一歩。 違う考えをもっている人とも協力して過ごせる体験は、特別なことではないのです。
子どもや家族との考え方の違いを恐れずに、自分の考え気持ちを伝え、認め合ってみませんか?
毎日が快適に、ちょっと素敵な日々になりますように!


