「なんでそれをする?」ちょっと理解できない子どもの行動にも“目的”がありました。
おはようございます!こせき みほです。
日常生活の中で子どもや他人の行動に「なんでそれをするのかな?」と感じる事はないでしょうか。私だったらそういう行動は取らないのに…なんでそういう行動をとるんだろう?
自分が理解しがたい行動の中にも、「目的」が必ずあるという捉え方をご紹介します。
これはアドラー心理学の柱である勇気づけの理論のひとつ。この捉え方をすると、疑問を感じる行動に寛容になれます。もちろん、子育てだけでなく大人同士の関係にだって活用できるポイントがたくさんです。

◾️理由には原因と目的がある
人が行動起こす理由には、原因と目的があります。
原因:なぜその行動をしたのか
目的:何のためにその行動するのか
2つは似ているようですが、ちょっと違います。
片づけをする際にも大事な「目的」。人の行動にはこの目的が深く関わっています。原因だけでなく、目的を考えることでよりよい関係を築くヒントが得られますよ。
◾️子どものちょっと困った行動の目的は?
- テッシュを箱からだし続ける
- お店で床に転がり泣きわめく
- なんでも放り投げる
- 年下の兄弟にいじわるをする
などなど。 これらは原因ももちろんありますが、目的(何のためにそれをしたのか?)を考えてみましょう。
- テッシュを箱からだし続ける→引っ張る動作の練習をしたい
- お店で床に転がり泣きわめく→自分の要求を叶えてもらいたい
- なんでも放り投げる→投げる動作の練習をしたい
- 年下の兄弟にいじわるをする→親に注目してもらいたい
目的自体は「困ること」「理解できないこと」ではないですよね? 目的(何のために?)はいつも前向きなもの。 表現方法としての行動がちょっと困るだけなのです。
そう考えるとちょっと困った行動にも寛容になれませんか。

◾️気持ち良いコミュニケーションのヒント
行動をする目的は理解できる・・・となれば、その先のコミュニケーションがとりやすくなりますよね。
目的が理解できれば、それを辞めるように伝える際にも、代替案をこちらからも提示しやすいもの。例えば
- 「そんな所で泣きわめかないで!」
→「泣くのではなく、言葉でお話してくれるかな?」 - 「投げちゃだめ!!」
→投げてもいいものを渡す
大きくなってきたら、ゲーム機がほしい!SNSやりたい!と言われたときに親の方針にあわないから最初からダメ!というのではなく、「なぜやりたいのか?」という目的を聞いて、きちんと話し合うという方法もとれます。
「それやめなさい!!」とズバッと言われるより、「気持ちは分かるんだけど、それは困るから、こうしてもらったら助かるな/こういう方法はどうだろうか?」という対話型コミュニケーションの方がお互い心地よいですよね。
「何のために、その行動をしたのか?」という目的視点で考えることで3つのメリットがあります。
- 行動の意図を理解できて、寛容になれる
- 目的を達成する手段としての行動がよくなかっただけ、と気持ちを否定するがなくなる
- 目的を達成するためには、どういう行動がよいのか?を建設的に考えることができる
行動だけに注目すると、ダメ出しをしがち。しかし、行動の目的にまで視野を広げて俯瞰してみると、前向きな目的を認めて、建設的にコミュニケーション出来る確率がぐんとアップ♡
「なんで?」から「何のために?」と質問を変えてみましょう。 気持ちよいコミュニケーションのヒントになれば嬉しいです。

毎日が快適に、ちょっと素敵な日々になりますように!


