子どものやる気ってなんだろう?スイッチオンできるのは、子ども自身!
おはようございます!こせきみほです。
勉強にとりくまない、習い事の練習をしない・・・など「やる気がない」とお子さんに感じることはありますか?
やる気がないのは怠けているからだ、遊びたいからだ、とも考えられますが、今日はちょっと違ったアドラー心理学の勇気づけの視点からみてみましょう。

■そもそも「やる気」ってなんだろう?
やる気がある、やる気がないという状態については、以下のように定義されます。
やる気がある
・自ら積極的に物事に取り組む
やる気がない
・物事を行う意欲がない
やる気とは「物事に取り組む意欲」になりますね。
勇気づけの視点からは、このやる気がない状態について
- やる気がないふるまいをした方が親から注目してもらえる
- 取り組もうという勇気が不足している
という2つのパターンが考えられます。
■やる気がない方が注目してもらえる?

アドラー心理学では、人間の行動にはすべてポジティブな目的があると考えます。 勉強するのも、漫画を読むのも、ゲームをするのも、テレビをみるのも、その人にとって「ポジティブな目的」があるからその行動をとります。
テレビやゲームを「楽しみたい」というのも立派なポジティブな目的!
逆に、ポジティブな目的がないと人は行動に移せません。
当たり前の様に毎日きちんと勉強していても、親である私たちはだんだんとその状態が当たり前になり、頑張りを認めることを忘れがち。しかし、勉強をしないければつい「やりなさい!」と声をかけてしまう。その声がけをしてもらうことを目的として「やる気のない行動」を取っている可能性があるんです!
好きな人にちょっと意地悪したくなってしまったり、小さい子が大人の反応を楽しんでいたずらするのと似た感じでしょうか。
そんな時は、いつもできている点に注目ししっかりと声をかけてみて!
帰宅後に自ら手洗いうがいができた、靴を揃えられていた、いつもしている小さなことを認めてあげれば誰でも嬉しいはず。『お母さんはあなたのことをちゃんと見ているよ』というのが伝われば、わざとやっていた「やる気のない行動」も減っていくことでしょう。
■やる気とは、取り組む勇気
人は皆、すでに簡単にできることについては、頑張らなくてもちょいちょいと処理が可能。反対に、ちょっと難しいことや新しいことに関しては、大人でもやるぞと決心をして、挑戦する勇気をださないと始めることが難しいですよね。
つまり、この挑戦する勇気さえあれば、一歩踏み出すことができます。
また、物事には結果がつきもの。
- 失敗したら痛いこと(跳び箱とか、うんていとか)
- 点数がばっちり出てしまうもの(テストなど)
良い結果であれば嬉しいですが、もし悪い結果だったらどうしよう、とあれこれ心配してしまう。だからそこ、最初の一歩を踏み出せないことも。
そこで、「結果がどうであっても大丈夫」という意識があると挑戦することに対するハードルはぐっと低くなります。 体操で補助をつけたり、転んでもいたくないようにマットをひいたりしますよね。
挑戦の結果を受け止めることこそが、『挑戦する勇気=やる気』。
やる気は他人が起こさせることはできず、自分自身の中からしか出てこないのです。 子どものやる気を起こさせることは親にはできません。 私たちにできるのは、挑戦する勇気をもつように手助けをすること。
その一つが「子供と相談すること」です。
もしお子さんに”やる気がないな”と感じた時、おやつやジュースを片手に、その理由に耳を傾けてみましょう。会話の中から、大人からの見た目と違う、子どもなりの理由や違う希望が見つかるかもしれません。
それが分かれば、マットを引いてあげるべきか、補助をつけてあげるべきか…子どものやる気を後押しする手助けができる様になりますよ。

■パワーチャージを意識してみよう
小さい子どもは、まずは親の近くで遊び、だんだんと親から離れていくようになります。 それは親の元に戻れば安心安全だから。
成長しても同じように、だれしも安心感、安全と感じられる場所が必要です。
当たり前に出来ていることに注目し、見ているよと伝えることで、自分は見守られている・自分の居場所はここにあると安心感が生まれます。
まずは、子どもの中のエネルギーのコップを満たすイメージで、パワーをチャージ!
遠回りに思えることもありますが、自分から取り組む勇気を育んでいきましょう。 やってる自分でもやらない自分でも、失敗した自分でも受けいれてもらえていると感じると「自分のやるべき課題」にも勇気をもって取り組めるようになる。
ひとつ気をつけるのは、親であるわたし達が子どものためを思って「パワーチャージをする」という行動をとっているということ。 これだけしたから、やる気が生まれるはず、というのはありません。 それを決めるのは子ども自身です。
改めて言葉で伝えることが、お子様のやる気と勇気に生まれ変わるきっかけになるかもしれません。 まずは、家族のなかで挨拶&感謝を伝えることから始めてみませんか?

毎日が快適に、ちょっと素敵な日々になりますように!


