収納から始める、家族が自然と集まる空間作り
おはようございます、天田真帆です。
春の新生活に向けて色々見直したくなるこの時期 一番気になるスペースはどちらでしょう? 片づけたい場所を伺うと上位に上がるリビングは ご家族のモノが集まる場所でもあります。
我が家は現在のマンションに引っ越してからもうすぐ3年。 引越は、小学校3年生に進級する娘の転校を伴うものでした。
新しい家や初めて持つ自分の部屋に期待を膨らませながらも、友達や住み慣れた土地と離れる寂しさを感じている彼女が、一日でも早く新生活と学校に馴染める為に何が出来るか…
そこで私が思いついたのは、新居のリビングを『家族みんなが空間を共有しながらも、それぞれ好きなことを楽しめる空間』にすることでした。
新生活に疲れて帰ってくる娘が自然と足を向けるリビングであれば、不安や寂しさを口にする機会を作れたり、口に出せない時の変化も見逃さずにいられると思ったのです。
3年前、泣きながら引越し当日を迎えた娘も、今では元気に学校に通いながら、彼女なりに自室で過ごす時間とリビングで過ごす時間を使い分けているようです。
今日は、そんな我が家の、スッキリをキープしながらも『家族が集まるリビング収納』の作り方をご紹介します。
▶STEP1 「リビングで何をしたいか?」をはっきりさせる
一口にリビングといっても、食事をするだけでなく、リラックスしたり運動をする場所になったりと、その用途はご家族によって異なります。
家族が集まるリビングを作る第一歩は、あなたとご家族が「リビングで何をしたいか?」を書きだしてみること。
我が家3名のやりたいことはこちらです。
- 夫→音楽を聴きたい・本を読みたい
- 私→仕事をしたい・スキルアップの勉強をしたい・本を読みたい
- 娘→ゲームや折り紙をしたい・本を読みたい
そして、そのために必要になるのがこれらのモノたち。
- 夫→コンポ・CD・本
- 私→仕事やスキルアップの資料・本・文房具
- 娘→本・ボードゲーム・折り紙
そう、リビングでの過ごし方が決まると、リビングに必要なモノが見えてくるんですね。

反対に、置いてあるけれどリビングでは使わないモノは 収める場所や持っていること自体の見直しをすることで、 リビングがより家族の『今』に合った、スッキリした空間になります。
▶STEP2 必要なモノを使うシーンを思い浮かべる
リビングでの過ごし方と必要なモノが分かったら、実際に使っているシーンを具体的に思い浮かべてみましょう。
「リビングのどこで使いたい?」 「どこにあると出し入れしやすい?」 そんな質問を、ご自身やご家族に投げかけながら進めるとスムーズです。
我が家の場合はこのようになりました。
- 夫:音楽を聴くのは毎晩の帰宅後と週末。 CDを選んで取り出す際に腰をかがめる為、コンポ近くには広いスペースが欲しい。
- 私:ダイニングテーブルで仕事やスキルアップの学習を行う為、資料や文具はダイニングの椅子に座っていても手が届く位置にあって欲しい。
- 娘:ボードゲームや本を広げて遊びたい。
ここから、私のものがダイニングテーブル側、夫のCD類と娘の本・おもちゃは窓側と、ざっくりした配置が決定!

我が家のリビングの窓側は午前中たっぷり陽が入るので 、休日には陽ざしを浴びながら好きなことをしてリラックスしてもらいたいと思っています。
STEP3 1人1人のスペースをはっきり分ける
我が家は3人とも本が大好き。 そのため、皆リビングに本を収めています。
同じ種類のモノをまとめることでスッキリした見た目を作ることが出来るのですが、我が家では敢えて家族の本を集めた「本コーナー」は作りませんでした。
その理由は、それぞれの本を混ぜたくなかったから。 そして、1人1人自分が使えるスペースがはっきり分かって欲しかったからです。

引越前の時点で、上の写真にある図を描いて、家族とスペースの相談をしました。
水色は夫、黄色は私、そしてピンクが娘のスペースです。 夫と私は大体同じくらいの割り振りですが、 自室がある娘のスペースは、夫と私のスペースに比べてコンパクトに。

家族それぞれの為のスペースが分かると、 リビングに収められる個人のモノの量が分かりますよ。 また、事前にスペースの割り振りを相談しておいたため、場所取り争いも起こりません。
とは言え、生活をしていくうちに自分のスペースに収まらなくなることももちろんあります。 そんな時は、本当にリビングで使いたいモノなのか見直します。また、ゆとりのある人にスペース調整の相談をすることもOK。
使えるスペースをはっきりさせながらも、ルールはフレキシブルにしておくことで、生活や持ち物の変化に柔軟に対応していくことができますね。
我が家の3STEP、いかがでしたでしょうか?
最後にここから作り上げた収納をキープする、大事コツをお伝えします。
それは、『他の人のスペースには手も口も出さない』こと。 自分のスペースであれば、収め方も・飾るモノも自由。
かなり目につく位置に夫のプラモデル(ガンダム)の箱があったり ひっそりミニチュアが飾られていて驚かれるのですが、 リビング全体のイメージから大きく外れなければOK!
それは、もちろん娘のコーナーにも当てはまります。 本人が自分でやりたいという時は、収めるモノだけでなく収め方も本人にお任せ。 ただし、子どもの本やおもちゃはカラフルなものが多い為、 娘のコーナーは元々目隠し扉をつけることで、視覚的なスッキリもキープしています。

モノが集まるのは、そこにご家族が集まっているからこそ。 我が家のリビング収納つくりのステップから、何か拾えるものがありましたら幸いです。
毎日が快適に、ちょっと素敵な日々になりますように。

天田 真帆
家族に寄り添う収納アイディアが好評!
クローゼットオーガナイザー・骨格スタイルアドバイザーとして、ファッションから暮らしを彩るアドバイスをお届けしている。

